悪魔のパス 天使のゴール(村上龍)

悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)

悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)

試合で活躍した選手が心臓麻痺で死ぬという事件が起こった。セリエAの日本人プレーヤー冬次の依頼で調査に乗り出した小説家・矢崎は、死を招く最強のドーピング剤「アンギオン」の存在を知る。イタリア、南フランス、キューバ…いくつもの罠が待ち受ける中、ついに冬次の身にも危険が迫る。

「言葉で展開するサッカー」と中田英寿もオススメしてたので、読み始めた話でした。

いや、確かにこれはすごい。サッカーのワンプレイワンプレイを言葉にするとこうなるのか、と思わずにはいられない。最後の対ユヴェントス戦は本当に圧巻でございました。ものすごい勢いで進むから、こちらも読む手と目が離せない。それは僕が部屋に飲みかけのコーヒーをぶちまけてしまうほど。あああ。このカーペットは変えられないの、変えられないのよ!

……話が脱線しましたが、これはサッカーが好きな人には確実に一読の価値があると思います。オルテガとかバティストゥータジダンデル・ピエーロインザーギ、といった俺でも知ってる有名選手も実名でプレーしてるのなんてのもひとつの面白ポイントだと思うしね。