パラレルワールド・ラブストーリー(東野圭吾)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?

違和感がじわじわ来る。

最初、何が起きてたのかよくわかってませんでした。途中で文章が明らかに矛盾に満ちているのに、当然のように続く。そして、その矛盾の理由に追いついたときには続きが気になっていた、と。そんな感じのお話だと思います。それに、テーマが記憶に関する話だったので、心理系の勉強をしている学生の僕にとってはかなりとっつきやすかった。こんなことがあったらすごいな、っていう話だけど、仮説としてもかなり興味深かったですね。