ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下)(著:J.K.ローリング、翻訳:松岡佑子)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)

ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳のハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというとかんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、強烈な反抗心でいっぱいになったり。鼻持ちならないダーズリー一家と過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりなく、しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会がほとんどなかった。ハリーはとりわけ、魔法界からなんの知らせもないことにいらついていた。復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、気が気ではなかった。ホグワーツに戻れば安心できるのに…でも、本当にそうだろうか?

久しぶりの小説紹介。

それにしても、巻を追うごとに長さが増していると思います。今回は……約1300ページ?うん。真面目に読んでも一日で終われる人はすごいと思うよ。

さて、今回の話。ハリーの言動やら、取り巻く環境やらを思うと、やっぱり5年の成長を感じます。1巻の頃からは想像もつかない5年後ですね。それに、ものすごく長いものの、ポジション的にはかなり重要な感じがひしひしとします。いよいよクライマックスが近づいてきてる雰囲気。今までの巻で張ってきた伏線を使い始めて、読者にいろいろ種明かしを始めてきたようにも思います。この種明かしの上に種明かしを重ねるのって、やっぱりウマイ構成だなぁ。