分身(東野圭吾)

分身 (集英社文庫)

分身 (集英社文庫)


私にそっくりな人がもう一人いる。あなたにそっくりな人がもう一人。札幌で育った女子大生と、東京で育った女子大生…。宿命の二人を祝福するのは誰か。追跡と逃走の遥かな旅が始まるサスペンス。

こう落とすんだ。

タイトルからも読み進めながらのストーリーからもテーマはなんとなく想像がつくかと。自分の「分身」が、もし目の前に突然現れたらどういう反応を示すのか。やっぱり冷静ではいられないものなのかな。まったく同じような姿だったらまだしも、自分と年齢の違うものだったらすげえ動揺しそうな気がする。

それにしても、途中からはずっとどう終わるんだろうって気になってたけど、終わり方に若干の消化不良。もうちょっとだけ続いてほしかったなぁ、とか思ったり。