笑顔の行方(シベリア少女鉄道 vol.13)


   卒業アルバムの 最初の春のページ
   無邪気に笑う私がいる…

   蟹を食べてる私もいる…
   稲を植えてる私もいる…
   蓋を舐めてる私もいる…
   嫁に媚びてる私もいる…

   (中略)

   もうあの頃の私じゃない…

   決戦は金曜日… から…

友人の薦めにより見てまいりました。新宿の紀伊国屋サザンシアターでやっていた演劇です。もう今日で最終日なので、あらすじを言ってしまいますと。

恋人が暴漢に襲われて、記憶喪失になった主人公。警察は犯人の捜査をする一方で、主人公のことも疑っている。けれど、捜査本部の本部長はその被害者である恋人の父親。娘のことを溺愛している父親は、主人公のことを頑なに信じようとする娘の存在で、捜査は事実上進展はなくなっている。果たして、彼女を襲った犯人は一体誰なのか。そして主人公の記憶は元に戻るのか。

という話だったと記憶しています。

演劇を見るのは、大学の友達のサークルでやってる劇団のものを見た以外はまったくの初めてでしたが、独特の掛け合いはとても楽しいものでした。シナリオとして見ても、ちょっと時間が短くて話の収集が完全にはついていなかったかなぁ、とは思いましたが、いい感じに振り回されたような印象を覚えました。あと、言葉では表現しにくいのですが、犯人の推理のパートでのセリフと演劇の手法が見事に予想外だったのが、とても印象的でした。

機会があれば、また演劇は見てみたいものです。