ミステリー・イン・ブルー―危険な饗宴(シャロン・サラ/ヘザー・グレアム/カーラ・ネガーズ(著)、せとちやこ(翻訳))

ミステリー・イン・ブルー―危険な饗宴 (MIRA文庫)

ミステリー・イン・ブルー―危険な饗宴 (MIRA文庫)

身分を偽り麻薬王の邸に潜入した捜査官ケリーは、あと一歩のところで正体を見破られてしまった。命からがら逃げ出し、休暇中のレンジャー、クインにかくまわれるが、ケリーの首に百万ドルの懸賞金がかけられたとの情報が。次々と賞金稼ぎが現れ…。派手なアクションと熱いロマンスの融合が巧みなシャロン・サラの『溺れた人魚』をはじめ、絶大な人気を誇るサスペンスの名手グレアム、全米ベストセラー作家ネガーズによるラブ&ミステリー三編を収録。

溺れた人魚(シャロン・サラ)、愛と欲望の島(カーラ・ネガーズ)、ジャスミンは死の香り(ヘザー・グレアム)の3編を収録。見てのとおり、外国人作家の原作を翻訳した作品。

自分に自信のある男と、バリバリの仕事のできる女と、命に関わる事件と恋愛。とてつもなくアメリカ的なにおいがして、よくあるアメリカ映画を3本立て続けに見せられておなかいっぱいになる感覚。好きな人は好きなんじゃないでしょうか。

ひとつ難癖つけるなら、同じ訳者さんが3人の物語をそれぞれ翻訳しているせいもあってか、文章がどれも似通ったものになっている気がするのがとても気がかり。原文はやっぱり三者三様であるだろうと推測するんだけど、その辺りの違いが僕としては読みきれなかったかなぁ。