CEATEC JAPAN 2004

情報と通信、各分野のエレクトロニクス技術が高度に融合し、新たなIT新紀元が産み出されてきました。CEATEC JAPANは、そうした時代の要請に応えるために、日本を代表する2つの総合展示会を統合し、2000年に発足しました。
母体となったのは、新しいニーズに合わせた情報・通信の総合展示会COM JAPANと、わが国において歴史をもつエレクトロニクスの総合展示会エレクトロニクスショーです。
(公式サイトより引用)

そんなわけで、行ってきました。昨年も行ったので、めでたく2年連続。次々出てくる新しい技術を見ながら、ちょっと先の未来を感じることができるので、トピックを先取りしてる気分。

ここからは見たもので気になったものをいくつかツラツラと。

個人的に一番気になっていたのは、最近やたら話題に出始めたBlu-ray Disc(以下BD)とHD DVDの2種類の競争。記憶違いじゃなければ、昨年のCEATEC JAPANからこの技術は話題に出てた気がするけど、有名になったのって今年じゃないだろうか。

で、以下は聞いた話を書き起こす形になるけども。現行のDVDとの一番の違いというのは、どちらも当てるレーザーが赤から青に変わったことで、より細いレーザーを当てることが可能になり、記憶させるためにつけるディスクの凹凸(でいいのかな?)をより小さく出来るようになったから容量が増えた、というのが基本的なところらしい。その上で、基本的な仕様はあまり変更しないで、より書き込める密度を上げてきたのがHD DVD、一方で、読み込める場所を二層構造にしたりするなどして、DVDとは完全に別の路線で仕様を大胆に変更したのがBDということなのだそうだ。で、どうやら、現行のパソコンなどとうまくやっていける発展系として作ったのが、HD DVDのほうで、ハイビジョン録画などの録画装置としてこだわったのがBDである、というところが、この二つが決定的に違う特徴となるようだ。

長くなってしまったからまとめると、目指しているエンドユーザーと使用目的、この二つがそれぞれで決定的に違うような印象を僕は受けた。でも、普及の問題上、コンテンツはあってしかるべきで、そのコンテンツが重複してしまっているから、対立と言う図式になってしまったのだろう。

聞く限りどちらにもどちらなりの長所があったように思うし、どちらにもどちらなりの短所があったように思う。もし、今後これがうまく棲み分けできるのなら、どちらもそれなりに普及していくんだろうけど、やっぱりかつてのベータとVHS同様、どちらかは淘汰される運命をたどるのかも。そんな風に感じました。

あと印象に残ったのは、CANON東芝が合弁して作った、SED方式の新型の薄型ディスプレイ。それが液晶とプラズマと比較してどんなにすごいかアピールしてた、そのすぐ近くで、SHARPAQUOS(大画面液晶)が薄さと大きさをアピールしてただけに余計に印象的。SEDは近くで見られなかったから、比較ができなくて残念。これも近いうち対立する市場になるのかもしれない。

ほかには、i-modeFeliCaの技術を使ったおサイフケータイ(コーラの自販機で実演してもらいました)を使ったいろいろなお買い物方法やら、今度出てくる新種のケータイがポータブルMDみたいのだったりだとか、村田製作所のところでサッカーするロボットを見せてもらったりとか、自分の母校も1ブースだけでしたが借り切ってたり(近くで筑波大が5ブースくらいのスペース借り切ってたけど)とか、その辺りが印象的だったでしょうか。

それにしても、こういう場でのプレゼンテーションは女性+ダンスorパフォーマンスみたいなのばっかりだったのは、どこも戦略だったのかなぁ。まぁ、確かにほとんど見入ってしまったけれども。

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