私が彼を殺した(東野圭吾)

私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

一度でわかる人は相当すごい。

以前取り上げた「どちらかが彼女を殺した」(id:hasumix:20041007)の次にあたるシリーズ。また同じ刑事さんが出てきたし、そのつながり方はちょっとうれしい。出てきた瞬間にこのストーリーの展開が読めてしまったというところもありましたが、それは今回はプラスかな。

というのも、前回同様、犯人は最後まで語られないので、こちらで推測するしかありません。しかも今回は推理の手引きなるものが文庫本の最後に袋とじでついてます。容疑者も増えて前よりも難しくなってるから、これはありがたいというもの。これがなかったらとんちんかんな結末を読んでましたよ、僕。犯人はほら、あいつで、ヒントは最後に刑事さんが出したアレですよ、アレ。

気になった人は読んでください。答え合わせしたいから。