青空のルーレット

青空のルーレット (光文社文庫)

青空のルーレット (光文社文庫)


青い空に浮かんで、俺達はビルの窓を拭く―メシを喰うために、家賃を払うために。けれど俺達はそれぞれやりたいことを別に持っている。音楽、芝居、写真、マンガ…。だから、俺達が窓を拭いているのは、夢を見続けるためなのだ!

夢を追う。

「青空のルーレット」「多輝子ちゃん」の2作から構成。どちらもどちらでなかなかいい味が出ています。個人的には「青空〜」のほうが好きかもしれません。勝手な印象ですけど、「青空〜」は男の人のほうに、「多輝子ちゃん」は女の人のほうにより共感されそうな気がします。

久々に「いいこと言ってる!」って思う言葉がどんどん出てくる小説だったと思います。こういう言葉を心からなくさずに生きていければいい人生送れそうですね。