2004-07-22から1日間の記事一覧

ファウスト Vol.3 2004.Summer

早いもので、これで、もうおしまいになるわけですけど。連続更新とか言っておいて、たったの2時間ちょっとで終わるんですけど。最後に全体的な感想をいってみようかと思います。創刊から3号め、というだけあって、徐々に形ができてきたのかな、というのが…

The world is full of angry young men.(TAGRO)

この人のここで読める読みきりは、いつも好き。今回もそのご多分に漏れず、いい感じ。これに限らず今までのこの人の読みきりも通して見ると、キーワードは”Don't trust over thirty.”って言葉になるんだと思います。僕も含めてだけど、若い人が戦いの相手と…

Hな人(渡辺浩弐)

4〜5ページの短編が二編。タイトルどおり、多少Hなものは確かにあるけれど。どちらかといえば、これは「引きこもり(Hikikomori)」のHだと思います。二つともうまくまとまっている感じですね。短いので感想も短めで。

ワールドミーツワールド(元長柾木)

出会ったのは、”世界”ではなく――。この人の話も初めて。拷問器具と神話に詳しくなれそうな話。今回のもうひとつのアタリはこれじゃないかな、と。独自の世界観を徹底的に貫く感じは結構好きです。その辺は、さすがゲームシナリオライター出身の小説家だなぁ…

サウスベリィの下で(原田宇陀児)

あのとき。 僕が初めて姉さんに唇を奪われたのも、 そう、あんな感じの、サウスベリィの樹の下でだった――この人の話は初めて。この文芸誌の中にあって、ちょっと毛色が違うな、というのが最初の感想。恋愛的な要素を前面に押し出してくるのは珍しかったかな…

D D D JtheE(奈須きのこ)

地下室の悪魔は語る。 ”架空の触覚は、同じ空想の怪物を許容する。 素晴らしいよ石杖所在(いしづえアリカ)。きみの左腕は理想的な――”「空の境界」という小説で一部で有名になった人の。以前、新聞で取り上げられてたのを覚えていたので、この人のはいつか…

虹色のダイエットコカコーラレモン(短縮版)(佐藤友哉)

佐藤友哉の”終わり”が終わる。 これぞ<色シリーズ>フィナーレのプレリュード!これまたvol.1から続いてるシリーズの3作目。これは前のを読んでなくても、ある程度楽しめるんじゃないかな、という印象。ただ、その前のも知ってるとちょっと深く理解できる…

ECCO(滝本竜彦)

――僕の青春には残響しかない。 ほんとうの世界(リアルワールド)はどこにある!? 滝本竜彦の肉声(リアルヴォイス)があぶり出す、 僕たちのECCO仕掛けの世界(アンチ・リアルワールド)。vol.2から始まった連載二話目。ああ、これって連載小説だったんだ…

駒月万紀子(舞城王太郎)

これぞ来るべき”奈津川血族物語(ナツカワ・ファミリー・サーガ)”の前哨戦にしてメインテーマ!読まずして、王太郎は語れない!!この前、芥川賞候補にノミネートされてた人の。相変わらず一般の人とはかけ離れた世界の見方をしてる人だなぁ、と感じる。「…

零崎軋識の人間ノック(西尾維新)

”殺し名”第三位にして、その”殺し名”のすべてから畏避される恐るべき一族、零崎一賊。 その零崎きっての実力者、”愚神礼賛(シームレスバイアス)”こと零崎軋識(ぜろさききししき)のもとに、幼き日の「彼」が訪れる――!「戯言シリーズ・殺人鬼サイド」(勝…

心本格魔法少女りすか 俺の敵は天敵!(西尾維新)

西尾維新×西村キヌが放つ、魔法少女ものの超・最前線、<りすかシリーズ>新章突入! 魔法は、もう始まっている!今度、ノベルスになったとか。ちなみに、今回の表紙の奴です。vol.1から続いているシリーズ第三話。今回は今までと違って、いわゆる「天敵」と…

連続更新 with ファウスト Vol.3 2004.Summer

ファウスト Vol.3 2004.Summer (講談社 Mook)作者: 西尾維新,奈須きのこ,原田宇陀児,元長柾木,清涼院流水,舞城王太郎,滝本竜彦,佐藤友哉,東浩紀,渡辺浩弐出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/07/12メディア: ムック クリック: 9回この商品を含むブログ (99…